ブログ始めました。
皆さま、はじめまして。
とある公立中学校で支援員をしている、無茶子と申します。自治体によって職の名前が様々かと思いますが、私の市を基準に話させていただきます。
支援員という仕事は、認知度が低いと思いますが、10年くらい前から「インクルーシブ教育」のための「お助け役」として、私の住む市では、各学校に1人か2人配置されています。
インクルーシブ教育というのは、誰も見捨てない、あんな子もこんな子も一緒に学ぼう、という理想に基づいていますが、現実はそんなに甘くなくて、みんなの歩幅がバラバラなのは、皆さまご存知のとおりです。
そんな教育によってこぼれ落ちてしまう子ども達を支援するのが、支援員の仕事なのですが、学校によって、頼まれる仕事の内容はさまざま。
私も今までに、小学校2校と中学校2校で働いてきましたが、実にさまざまでした!
小学校では、1年生のお世話係から始まって、算数・理科・家庭科・体育などのサポート役、大変なクラスの先生の心の支えまで。
脱走する子を追いかけたり、子ども達と一緒に掃除をしたり、休み時間にドッジボールをしたり…。
頼まれれば、何でもやりました。
一方、中学校は、授業以外の時間は何も頼まれない優雅な生活です。
ただ、数学や英語の授業にお邪魔して、生徒達の「分からない」をフォローするためには、自分が内容を理解するだけでは足りず、どう教えたら分かってもらえるかを探究しないといけないので、やはり楽ではないのですが…。
また、小学校でも中学校でも、教室での一斉授業についていけないお子さんを、別の部屋にお連れして、その子のペースで勉強させるという「個別支援」も存在します。
「うちの学校は個別支援は行いません」という校長先生もいらっしゃるようですが、私が勤務してきた4つの学校には、個別支援を必要としている子がたくさんいました。
支援員は、個別支援で教える内容は、担任の先生の指示を仰ぐのですが、先生方の指示は
「〇〇が出来るようにしてください」
「教室で勉強していることをゆっくり教えてください」
という具合です。
「どのように教えるか?」は自分で考えないといけなかったりします。
普通に教えても分からない子に、どうしたら分かってもらえるか?
練習してもすぐに忘れてしまう子に、どのように定着させるか?
そもそも、勉強嫌いな子に、嫌がられないように勉強させることが出来るのか?
そんなことを真剣に考え続けた私の12年分の実践例を、このブログに残していこうと思っています。
支援員の方だけでなく、教室や塾や家庭教師で苦労されている先生、お家で勉強を見ているお父さんお母さんにも、お役に立てれば嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
〈庭で見つけた、可憐だけど強い花〉